World Network、認証済みユーザー数が1,000万人を突破したと報告

OpenAIのサム・アルトマンCEOが設立したことで知られるWorld Network(旧Worldcoin)は、2024年の主要な成果を発表した。

Worldのユーザー数は2,000万人を超え、そのうち約1,030万人が生体認証による本人確認を完了している。

smart_toyAI要約
  • World Networkのユーザー数が2,000万人を突破し、約1,030万人が生体認証を完了した。
  • 2024年には新世代の虹彩スキャナー「Orb」の発表や、プライバシー保護技術の強化、独自ブロックチェーン「World Chain」の正式ローンチを実施した。
  • サービスを新規国に拡大し、パスポートによる本人確認オプションを追加したことで、さらなるユーザー数の増加が見込まれている。

2024年のWorldの進展も発表

World Networkは、AIの発展に伴いオンライン上での「人間性の証明」の重要性が増すという考えのもと、虹彩スキャンによる本人認証システム「World ID」を展開している。

これは、AIボットと人間を区別し、一人一票の原則を保証するための技術として注目を集めている。


また、この発表と合わせて2024年の進展も報告された。

まず、10月にサンフランシスコで開催された「A New World」イベントでは、NVIDIAと共同開発した最新世代の虹彩スキャナー「Orb」や、ミニアプリ機能を搭載した「World App 3.0」が発表された。

この際には旧名称であったWorldcoinからWorldへの名称変更も発表されている。


次に、プライバシー保護技術の大幅な進化が実現した。

2024年春には秘匿マルチパーティ計算(SMPC)を導入し、個人情報の完全な秘匿化と旧来の虹彩データの削除を可能にした。

さらに、年末には匿名化マルチパーティ計算(AMPC)を発表。

2025年1月の完全実装により、World Foundationを含むいかなる組織も暗号化されたデータにアクセスできなくなる。


2024年4月には独自のレイヤー2ブロックチェーン「World Chain」を発表。

同年10月の正式ローンチ時には、World ID保持者向けの優先的なブロックスペース(PBH)機能も実装され、認証済みユーザーは無料でトランザクションを実行できるようになった。


世界的な拡大も進み、オーストリア、ブラジル、コロンビア、マレーシア、ポーランドなどで新たにサービスを開始。

また、パスポートによる本人確認オプションの追加により、さらに数億人規模のユーザーがアクセス可能となった。


World Networkの成長は、Web3の世界でより確実な本人確認が必要とされる中、注目を集めている。

アプリ内のミニアプリ機能は、昨年12月中旬時点で日間500万回近い起動数を記録し、開発者とユーザーの相互作用による成長サイクルが確立されつつある。

参考リンク

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