海外の大手暗号資産取引所コインベースは16日、ビットコインを担保としてステーブルコインUSDCを借り入れられる新サービスを開始した。
米国(ニューヨーク州を除く)で先行提供され、今後他地域への展開も予定している。
smart_toyAI要約
- コインベースは米国でビットコインを担保にステーブルコインUSDCを借り入れられる新サービスを開始した。
- 最大10万USDCまでの借入が1分以内に可能で、返済期限は設定されていない。
- Baseブロックチェーン上の分散型融資プロトコル「Morpho」を活用し、将来的に他の暗号資産も担保として利用可能になる予定だ。
BTCを担保にUSDCを借り入れ可能に
今回発表された新サービスでは、ビットコインを売却することなく、1分以内にビットコインを担保にUSDCを借り入れることが可能だ。
借入限度額は最大10万USDC(約1,500万円)で、返済期限は設定されておらず、柔軟な返済が可能となっている。
また、USDCは米ドルと1:1で交換でき、大きな支出にも対応できる。
技術面では、Base(ベース)ブロックチェーン上に構築された分散型融資プロトコル「Morpho(モルフォ)」を活用している。
担保として預けられたビットコインは、自動的にコインベースラップドビットコイン(cbBTC)に1:1で変換され、Morphoのスマートコントラクトに転送される。
金利は市場の需給状況に応じてMorphoが自動的に計算し、Baseブロックチェーン上のブロック生成ごとに変動する。
また、借入額と担保価値の比率が一定のしきい値に達すると、自動的に清算が実行される仕組みとなっている点には注意が必要だ。
コインベースは、このサービスを「オンチェーン上での個人向け金融サービスの重要な一歩」と位置付けている。
USDCは現在、イーサリアム、Base、オプティミズム、ソラナなど10のブロックチェーンに対応しており、イーサリアムを除くネットワークでは手数料無料で送金が可能だ。
なお、コインベースはこのサービスの拡充を予定しており、将来的にはビットコイン以外の暗号資産も担保として利用できるようになる見込みだ。